2022.09.13
マンションVS戸建て ~ライフスタイルで選ぶ~
「マンションと戸建て、どっちがいいんだろう!?」
住宅を購入しようと考えたとき、どちらが自分たちのライフスタイルにあっているのか
きっと悩む時があるかと思います。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
現在、そしてこれからの未来(将来)はどんなライフスタイルを送りたいのか?
沢山考えて、より良い選択をしていただければと思います。
1.住宅の特徴
駅の近くにマンション、駅から少し離れて戸建てが建てられていることが多い。
マンションはコンパクトで効率的な住まいとして、通勤や買い物など利便性の高い駅近くで建設されることが多い。戸建ては静かで落ち着いた環境を求めて建てられていることが多い。
ポイント:立地の良さを優先するならマンション、環境優先なら一戸建て。
2.間取り・広さ
マンションは無駄がなく、効率的な間取りになっていることが多い。段差が少ないのでお年寄りや子どもに安全。
戸建ては階段下などに無駄なスペースが生じやすい。リビングと個室などプライベート空間を分けやすい点は長所。また、注文住宅なら空間の有効活用や思い通りの自由な間取りが可能。
ポイント:効率的な間取りならマンション、広さと自由な空間を求めるなら戸建て。
3.設備・仕様
設備については大きな差はあまりない。
ディスポーザーは集合住宅でなければ設置しにくいが、太陽光発電などは戸建てのほうが設置しやすい。
宅配ボックスなど共用の設備は、戸建てにはないマンションならではのメリット。
4.セキュリティ
一般的にはマンションが優れている。
新しい物件だと二重、三重のオートロックに加え、大規模物件では警備員による24時間パトロール体制も。
オートロックシステムも指紋認証方式など進化は著しい。
戸建てもホームセキュリティが普及しているものの、マンションと比較すると確実性やスピード対応という面からかなわない。
5.車(駐車場)
マンションは規模が大きくなるほど住戸と駐車場の距離が長くなる可能性がある。
機械式だと出し入れに時間がかかる。雨の日や大きな荷物を抱えているときは使い勝手が悪い。
戸建ては、玄関を出てすぐ車に乗り降りできるので荷物の出し入れも楽でストレスがない。
またマンションでは駐車場利用料金がかかり、ほとんどの戸建てはかからないのも大きな違い。
6.日当たり・眺望
日当たりと眺望の良さは階高があるマンションの大きなメリット。
タワーマンションでなくても、中高層階では開放感のある暮らしが実現する。
戸建ては南面に建物があるかないか、隣戸との距離が保たれているかによって大きく変わる。
南面に空間があれば日当たりは確保できるが、高台でない限り眺望は期待しにくい。
7.風通し・採光
風が通り抜けて家の中が明るいための条件は、窓の数が多いこと。
マンションは角住戸でない限り、窓の数が限られており、通常はバルコニー側と共用廊下側の二つの面に複数の窓があるが、日中でも点灯が必要な空間も少なくない。
戸建ては各部屋に複数の窓があることが多く、隣戸と極端に接近している場合を除き、風通し・採光ともに優れている。
8.音
マンションは床や壁を通して建物内部の音が伝わりやすく、戸建ては窓など開口部が多いことから外部からの音が侵入しやすいのが特徴。従って日々の生活においては、マンションでは上下、左右の隣接住戸の生活音、一戸建ては隣近所の騒音が問題になるケースが出てくる。
9. 暑さ・寒さ
マンションはコンクリートでできているので、断熱・機密性能に優れている。上下左右も囲まれているので、
冬でも暖かく快適に過ごせる。ただし、最上階などは夏には熱が逃げず、室内が冷えにくいこともある。
戸建ても最近の新築物件では高気密・高断熱仕様が増えているがマンションにはかなわない。
10.管理
日常の清掃やメンテナンスについては、管理費としてお金をかけることで、直接自分で行う必要がないマンションに対し、時間と労力を割いて自分で管理するのが戸建て。
家に対して自分でメンテナンスしたりするのが苦にならない人は戸建て、そうしたことが面倒な人にはマンションが向いている。
11.近所付き合い・ゴミ出し
マンションでは必要以上に近所付き合いを気にする必要がなく、24時間いつでもゴミ出しができるところなどもあり、便利。
戸建てでは決められた日時にしかゴミを出せないことが多い。またゴミ集積所の清掃当番などが持ち回りであり、一定の近所付き合いとスムーズなコミュニケーションが必要になってくる。
12. 将来性
構造的に長持ちするのはマンション、リフォームなどの自由度は戸建て。
コンクリートでできているマンションのほうが、一般的な木造の戸建てより長く持つ。
マンションで50年~70年、戸建てで35年~50年。
ただし、戸建てにもコンクリート住宅など、木造以外の家もあるので、寿命が延びつつある。
13.耐震性能
マンションのほうが、耐震性能が高いと考えられがちだが、実際にはきちんとした設計・構造であれば、戸建てでも問題ない。マンションで普及している免震工法など、最新の工法は一戸建てにも採用されつつある。
ただし、築年数が古いマンションや戸建てでは耐震補強などの工事が必要な場合もある。
14.リフォームの自由さ
戸建てのほうが有利。
マンションには専有部分と共用部分があり、玄関ドアやサッシなどは共用部分なので自由に替えられない。
専有部分であるフローリングも下階への影響の点から管理組合の許可が必要なことがあり、いろいろ制約が多い。戸建ての場合はリフォームから将来の建て替えまで自由。
15. かかるお金
マンションは毎月管理費や修繕積立金がかかる。戸建ても修繕費用を準備しておく必要がある。
立地や広さなど条件によってケースバイケースだが、同じ立地、広さとして比較すると、戸建てのほうが高くなることが多い。
これはマンションと戸建ての土地の持ち分比率の違いからくるもので、マンションは各住戸の広さに応じて居住者で土地を共有するが、一戸建ては1人で所有する。土地が多い分だけ、戸建てのほうが高くなる。
16.諸費用
契約のための印紙代や登記費用、ローン保証料など。
新築マンションでは将来の大規模修繕に備える修繕積立基金が加わる。
中古物件だと仲介会社に支払う仲介手数料(売買価格の3%+6万円)+消費税がかかる。
諸費用の大まかな目安は物件価格の3%~10%程度。
17.ローン支払額
同じ住宅ローンでも、戸建てに比べてマンションのほうが長くローンを組めることがある。これは建物の寿命と関連するもので、返済期間が長くなれば月々のローン支払額を軽減できるというメリットがある。ただし、返済期間が長くなれば、結果的に総返済額が多くなる。
まとめ:
マンションか戸建てか、どちらを選ぶかはライフスタイルと深くかかわってきます。
主要都市で電車通勤するなら利便性の良いマンションのほうが機能的。
子育てファミリーなら、周囲に公園などが充実した、環境の良い戸建てのほうが向いているなど、自分たちの今と将来を考えてライフスタイルを考えて選択することをおすすめします。