2022.11.30
湿気からお家を守ろう
【目次】
1.はじめに
最近はジメジメした天気の日も多く、湿気に悩まされている方も多いのではないでしょうか。いくら以前より外出できるようになったとはいえ、部屋がジメジメしていたら気分は上がりませんし、健康にもよくありません。
さらに湿気はカビや害虫の発生にも影響します。下記の写真のように、カーテンや窓にカビが発生しないためにも、原因となる湿気をいち早く何とかしたいですよね。
特にマンションは、構造上湿気がこもりやすいことを、皆さんはご存知でしたでしょうか?
マンションは部屋同士が隣接しているため、戸建住宅より窓の設置箇所が限られています。その分、空気の通り道が作りにくいため、湿度が高くなります。
また、コンクリート構造のマンションは、建てられてすぐは、コンクリートが水分を含んでいます。コンクリートに含まれる水分は排出するのに10年ほどかかると言われています。そのため、特に築年数の浅い新築のマンションでは湿気が高くなる傾向があるようです。
マンションの中でも、1階は防犯対策などから窓を開ける機会が多くないため湿気がこもる状態になってしまいがちです。また、日当たりの悪い北側や、外の気温にさらされる面積が多い角部屋など湿気が発生しやすい条件は多くあるのです。
2.湿気対策のポイント
室内で快適な湿度は40%〜60%とされています。現在では湿度計のアプリもあるので簡単に湿度を測ることができます。今回はこの時期の天敵、湿気の対策をいくつか紹介します。
・工夫して換気をしよう
部屋を換気するのに1番簡単なのが、窓を開ける方法ですが、雨の日だと難しいかと思います。窓を開けて換気ができない際は、扇風機やサーキュレーターを使用して空気を流すか、除湿機や除湿剤を使用しましょう。クローゼットや押入などの窓がない場所にも効果的な方法です。
窓を開ける場合も一工夫で効果が上がります。1時間に5分程度の換気2回を目安にするのがオススメです。また対角線上に2ヶ所以上開けることで空気の通り道を作ることが大切となって来ます。
・水回りに注意!
バスルームや洗面所などの水回りは特に湿気がこもりやすい場所です。場所ごとにポイントをまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
・バスルーム:入浴後はお風呂の蓋を閉め、換気扇を回そう
・洗面所:排水管周りはスッキリさせて湿気がこもらないようにしよう
・キッチン:流しの水滴を拭き取り、流しの下が収納になっている場合はスッキリさせよう
・家具の配置に注意!
家具が遮って、風の通り道が塞がってしまうと空気の循環ができず、湿気がこもりやすくなってしまいます。また、家具が壁にくっついているとカビの発生にも影響します。少しでも隙間を作ることが大切です。インテリアとして植物や水槽を置くことも湿度上昇の原因となってくるので注意です。
3.これからマンションに住まわれる予定の方へ
これからマンションに住まわれる予定の方は、湿気の発生条件が少ない物件をお探しすることをお勧め致します。ここでは、湿気がこもりにくいマンションを選ぶポイントをいくつかまとめました。
・周辺環境:川などの水辺の近くを避けるべし!
子育てをしている方にとっては、近くに自然が感じられる川などがあると嬉しく思うかもしれません。しかし、湿気の観点から見ると要注意です。川の水が日光などで蒸発すると、その近くにあるマンションの湿度もかなり上昇します。特に夏は日光が強くなり、日の出も長いので、湿気の高い状態が続きます。そんな状態が続いたら知らず知らずの間に熱中症に‥という可能性もありますよね。
・周辺環境:周りの建築物の高さを確認するべし!
周りに高い建築物があると日当たり・風通しが悪くなり湿度が上がります。ぜひ、部屋の中だけでなくマンションの周辺建物にも目を配るようにしてみてください。
・構造:コンクリート構造を避けるべし!
マンションの多くがコンクリート構造なので、この条件は難しいかと思いますが、コンクリート構造よりも木造の方が、木が湿気を吸収することで湿度を調節してくれるため、湿気がこもりにくいと言えます。
これからマンションに住まわれる予定のかたも、すでにマンションに住んでいる方も、ぜひご活用いただき、湿気でジメジメした時期も快適に過ごしましょう!