2023.01.23
不動産の資産価値とは!?
1.不動産の資産価値とは
2.不動産の価値を決める3大要素
3.マンションの資産価値
4.戸建ての資産価値
5.資産価値と査定額
6.まとめ
1.不動産の資産価値とは
資産価値=不動産そのものの価値
物件の相場価格や新築価格などではなく、「物件が今いくらかを指す指標」になります。
新築の物件が築年数20年経過した場合の資産価値は劣化によって下がるので、一定ではないですし、
資産価値が下がりやすい物件だと、売却しても大した価格にはならず、損をしてしまいます。
不動産の価値は主に、「売却価値」と「収益価値(家賃収入)」の2種類に分かれます。
売却価値と収益価値が高い物件は利益が発生しやすく、将来的にも価値が落ちにくいので魅力的です。
ただし、外的要因(リーマンショックや東日本大震災など)が起こった際には、日本全体で不動産相場の下落が起こるので、
資産価値の高い物件も一様に価格は下がっているので、本来の価値より売値は低くなってしまいます。
資産価値と市場価格(時価)はこのような要因で、差が生じてしまいます。
2.不動産の価値を決める3大要素
不動産の資産価値は、様々な要因から算出されます。
①物件の構造や防災性・設備
物件のグレードがどれくらい高いかで資産価値は大きく変わります。
耐震性や設備のグレードが低い物件なら、いくら新築でも資産価値は高くありません。
建物の防災性や地盤の固さは特に、資産価値に直結すると考えて良いでしょう。
②都市部までのアクセス・駅までの距離
不動産の立地は資産価値に大きく影響します。
都心の物件と郊外の物件なら同じ内容でも価格差が生じるように、同じエリアでも駅に近いかどうかで資産価値は変わります。
駅近で都市部までのアクセスが良い物件は、資産価値が落ちにくい傾向にあります。
③周辺環境
買い物がしやすいか、医療施設や教育機関は充実しているかなども資産価値を左右します。
逆に暴力団事務所や風俗店、墓地などが近くにあると資産価値は下がる傾向にあるので注意が必要です。
3.マンションの資産価値
マンションの資産価値は、土地と建物の区分所有で成り立っています。
1棟の価値が下がればその分だけ所有している区分の価値も下がりますが、戸建てに比べて頑丈な造りが多く、
資産価値の下がり方は緩やかです。
専有面積あたりの単価が戸建てより低くなるので、高い収益価値も見込めるのがメリットです。
マンションは資産価値が落ちにくいのが長所ですが、
一旦落ちてしまうと建て替えに入居者の4分の5以上の同意が必要など、リカバーがしにくいというデメリットがあります。
4.戸建ての資産価値
戸建ての資産価値は建物部分が下落しやすい一方で、一定以上の面積の土地を確保できるため、
好立地の土地を購入できれば建物部分を解体して建て替え・活用をおこなうことができます。
戸建ての資産価値は建物よりも土地が将来的には重要になってきます。
5.資産価値と査定額
不動産の資産価値と査定額は価格の付け方が違います。
査定額や実際の売却額は、家の市場価格です。
市場価格は相対的に割り出されるため、実際の資産価値は高くても、
売り出すときに流行ではないデザインであったり、周囲に質の良い物件が多く売り出されている時期だったりすると、
実際の査定額や実際の売却額は下がってしまいます。
査定額や売却額は不動産業者や買い手によって主観的に決められるので、
第一印象のイメージなどによって、大きく変化しやすいのも特徴です。
査定額は、不動産の簡単なデータを見た業者が周辺環境なども考慮して付けた市場価値です。
6.まとめ
不動産は急な病気やリストラにあっても、高く売ることが出来て身を助けることが可能です。
買い手が良いと思う新築物件が、必ずしも資産価値の高い物件ではありません。
購入価格とは別に、事前に資産価値をチェックしておくことをおすすめします。